雑記– category –
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雑記
‟否定の壁‟を越えようとして、取り囲まれてしまった男「デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場」
指を失ってでも、栗城さんは何故無謀なエベレスト登頂を目指したのか?彼が愚かだったから?無謀だったから?そうかもしれないが、それだけではなかった。彼を山に押し上げ、手を放したものの「正体」を探るノンフィクション -
雑記
安寧な籠の中と危険な世界。どちらで生きるのが自由か?「被差別の食卓」
黒人の楽園「キロンボ」。最悪な住環境ながら差別はなく、家族で仲良く暮らすことができる。「キロンボ」を一歩出るとそこには白人優位社会が広がり、貧困と飢えに喘ぎながら生きるしかない。しかしそれでも、外に出たいという人たちもいる。人気漫画「進撃の巨人」にも描かれた差別と人の葛藤はリアルに存在する -
雑記
黒人には黒人のヒーローが‟適切”というのは人種差別か?人種的正しさか?「ヴィーナスという子」
無言、無反応の7歳の少女ヴィーナスを現実世界に引き戻したのはフィクションキャラクターのパワーのプリンセス「シーラ」だった。シーラの漫画やアニメに触れて、ヴィーナスは微笑みと言葉を思い出した。しかし黒人であるヴィーナスに、白人キャラのシーラを与えるのは不適切ではないかという問題提起が -
雑記
過去も未来も現在も「我々は、みな孤独である」
「私を殺したのは誰ですか」前世で自分を殺した犯人を捜してほしいと頼まれた探偵。荒唐無稽な話に戸惑いながらも捜査を進めるが、やがて自分も「前世の記憶」と思われる夢を見始める。現実に「前世」とは存在するのか?真実を探るうち、主人公は「真の孤独」を知る -
雑記
種の保護というエゴ「絶滅できない動物たち」
実験室で生まれた種を「自然」に返すのは正しいのか?絶滅を防ぐために交雑した種は、果たして守ろうとした「種」そのものなのか?そうして生まれた種は保護対象になりうるのか?科学の発展に伴いぶつかる倫理の壁。第6の絶滅とも言われる「保全」について考えさせられる1冊 -
雑記
海はどこまでも広がっている「バー・オクトパス」
綺麗でおいしいカクテルのように、疲れた心にすっと染み入る素敵な漫画。スケラッコさん著「バー・オクトパス」。無口だけど実は表現力豊かな一面があったりするタコのマスター。お酒が弱くて人見知りだけど、マスターのバーを愛する人魚さんなど、個性豊かなキャラが登場する優しい一冊