聖夜にデッドプールとホークアイを添えて「GWENPOOL SPECIAL (2015)#1」

目次

GWENPOOL SPECIAL (2015)#1

“It’s not his kid’s fault that his dad is a dirtbag.”

DEADPOOL 

あらすじ

ホークアイ「ウィーウィッシュアメリクリスマス!!!!!!(殴打)」

悪い子を探すサンタ

ネオン輝く街の中で一際目立つモミの木の下に立つ二人のサンタ。

クリント・バートンことホークアイと、ウェイド・ウィルソンことデッドプール。デップーの衣装はサンタじゃなくなんかの妖精かな…?

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へらへらと鈴を振るデップーに、まじめにやるか何もするなと一喝するホークアイ。

彼らはただサンタのアルバイをしているのではありません。

ホークアイの女友達がこの聖なる夜になんとスリにあい、財布を奪われたという。

相談を持ち掛けられたホークアイは、犯人を見つけるために町中の雰囲気に溶け込みつつ、あたりに目を光らせているのです。ですがクリスマスの人込みの中で一人の人間を見つけ出すのは非常に困難。

「盗人野郎、全然見つからない…」

苛立ちを隠しきれない様子で、ぼそぼそと呟くホークアイ。

すると

「あ、みっけた。3時の方向にオレンジコートの男」

デップーの指す先には、まさにスリ真っ最中の男が。

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するとすかさずホークアイが

「見つけたぞ。3時の方向のオレンジコートの男だ。ついてこいデッドプール!」

猛然と走り出すホークアイ。その背を追いつつもデップーは何やら喚いています。

「ね~~~俺、お前が聴覚障がい持ちなの知ってっけどさ~~~俺が最初に男がそこにいるって教えたの、ほんとに聞こえなかったの?

クリント?もしも~し!聞こえますか~?もしかしてシカトですかあ???」

スリ VS サンタ

人波をかき分け、怒涛の勢いで迫りくる凶悪なサンタたちに気付いたスリ犯は、慌てて逃げ出します。

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「俺が最初に犯人見つけたもん!!」

「黙れデッドプール!!」

地下鉄に逃げ込んだスリ犯は今まさに出発しようとしている電車に走り寄ります。サンタたちは全く追いつけていない。このままでは逃げ切られる…。

ところが、突然何かに足を取られたスリ犯は派手に転倒

その間に閉まる電車のドア。

やっと追いついてきたクリントは、スリ犯を転ばせた人物を見てびっくり。

「ケイト!」

「何してるのよあんたたち。シーハルクのクリスマスパーティに遅れるわよ?」

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それはもう一人のホークアイ、ケイトでした。スリ犯をすっころばした弓を担いで得意げに微笑みます

「どうやって俺らを見つけたの?」

「一緒にシーハルクのパーティーに行くはずなのにクリントがいつまで経っても来ないから、彼の携帯の位置情報を追跡したのよ」

「クリント…俺には携帯持ってないって言ってたのに…」

ケイトとデップーがどことなく悲しい会話をしている間、クリントサンタはスリ犯をボコボコに殴りつけています。

「俺の友達の財布を盗みやがって!」

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サンタがひたすら男を殴る姿に、偶然居合わせた一般人は困惑。とっさにフォローをするデッドプール。

「酷い光景だと思う?でもこの男は長くサンタの“悪い子リスト”に載っていたのですよ…」

よい子にはプレゼントを

さあクリントの友達の財布を取り返して一件落着。…と思いきや、

「彼女の財布だけじゃないみたいよ…」

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スリ犯の持っていた手提げを手にしたケイトが、中にあるたくさんの財布を取り出して見せます。

まずクリントの友達に財布を返した一同は、残りの財布を手にうんざりした様子で立ち尽くします。

「さて…あと13個あるぞ」

「シーハルクのパーティって何時まで?俺への招待メールさ…多分間違ってスパムにふられちゃったんだよね」

「さっさと終わらせましょ」

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守護天使

すべての財布を持ち主に返し、最後はスリ犯をあるべき場所にぶち込んだらヒーローサンタのお仕事は終了です。

警察署前にやってきた彼らはきゃっきゃと今後の予定を語っています。

「イーストリバーで寒中水泳させようぜ!!!」

「パーティーのラストには間に合いそうね。…やれやれだわ」

私刑推奨のデップーをさらっと無視しつつ、ホークアイがスリ犯を警察に押し込めようとします。しかし比較的おとなしかったスリ犯が再び抵抗を始めました。

「ま、待ってください」

「なんだ。またサンタパンチを食らいたいってんじゃねえだろうな」

「ち、違うんです。その…

俺には子供が…」

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「はああ?」

「ちょっとそういうのほんとやめて!」

「俺らはお前を橋から突き落とすからその辺はお前の守護天使と話し合ったらどうよ」

同情心を突いてくるスリ犯の一言にヒーローたちはかんかんです。

そんな彼らに、スリ犯は必死に訴えます。

「最初は息子へのプレゼントを買いに出たんです…でも自分が抑えられなくなって…。お願いです、少しでいいのでお金を貸してください。それで息子にプレゼントを買って、彼と少しの時間を過ごさせてくれたら、そしたら、ここに戻りますから」

訴えかけるような彼の言葉に、しかしホークアイ組はまだ納得できません。

ところが男を救う守護天使は意外過ぎる人物だったのです。

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「デッドプール?私の後ろでがさがさ言ってるそれは、財布を開く音じゃないでしょうね?」

ケイトのちくちくした言葉を放ちますが、デップーは怯みません。

「父親が豚野郎なのは子供の罪じゃないさ。来いよ!子供のおもちゃは、俺が買ってやる」

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 「それに俺ちゃんおもちゃ屋さんだいしゅき!!!!」

聖なる夜

スリ犯の家にやってきたヒーローたち。

クリントは彼の家に本物のモミの木を飾り、ケイトはくだんの息子にプレゼントを渡します。

ほしかったおもちゃを貰えた子供は本当に嬉しそうです。

「父ちゃんからもらったこのおもちゃは大事にしとけよ。アヴェンジャーズの重要任務のために、お前の父ちゃんは数か月は戻れないからな」

「わかったよデッドプール。パパの任務の話、待ちきれないよ!」

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スリ犯の肩を抱いたデッドプールの言葉を疑いもせず信じる子供。真実を伝えず嘘で誤魔化したのは、スリ犯に自分を、彼の子供に自分の娘を見たデップーの汚いエゴであり不器用な優しさなのでしょう。

それからそれから…

息子にも会えたしもはや思い残すことのないスリ犯は無駄にいい笑顔で警察に連行されていきました。反省しろ。

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思った以上に時間がかかったものの、ついに仕事を終えた3人。まだシーハルクのパーティーはやっているかな?

まずは行ってみようと、車を走らせ、シーハルクのオフィスにやってきました。

明かりがついていて、中からは賑やかな声と人の気配があります。遅れてきた3人を玄関で出迎えてくれたのは、主催のシーハルクです。

しかし

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「NO DEADPOOL」

すごい怒ってる。

「あんたがあたしのオフィスにしたこと、許してないよ」

「どのときだろ…」

心当たりが多すぎてわからないデッドプール。ちなみにシーハルクが言っているのは、恐らくこの時のこと。

ここで粘っても前回同様に投げ飛ばされるのがオチ。

デッドプールは「じゃ…たのしんでね…」としょんぼりもじもじしながら一人外へと。

その寂しげな背中を見つめるホークアイ二人…

そして

「あたしたちも付き合わせてよ」

「俺、腹減った。お前らは?」

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ハッピーメリークリスマス

「俺が最初にあのスリ見つけたんだぜ?!?」

「はあん?まじかよ、じゃあなんで何も言わなかったんだよ」

「言ったもん!!!!!」

「どっちだっていいわよ。あのスリを捕まえたのは私だしね」

「ねえねえ、今夜遅くにシーハルクんとこの煙突から入っちゃおうかなって思ってんだけどさあ…?」

「やめろ」

「やめろ」

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めりくり!!!

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この記事を書いた人

フィンランドに住みたい研究者かつフリーのWebデザイナーかつコーダー。
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