食人習慣がすべてのはじまり「眠れない一族」

こんにちは、サトウ@mukashime)です。

一日パソコンに向かっているとさすがにいろんな場所が痛むようになってきました。

エルゴヒューマンーーーーー!!!早く来てくれーーーーーーーーーー!!!


肩こりがひどくなると頭痛がして不眠とかにもなるんですよね。

しかしそんな生半可な不眠症とは違う、死に至る病をを患う一族が存在するのです。

彼らにライトを当てながら、その起源にまで遡った研究記録をまとめた本がこちら

「眠れない一族ー食人の痕跡と殺人タンパクの謎」です。

ヴェネツィアのある高貴な貴族出身の一族は、謎の不眠症に苦しんでいた。この病気は中年期に発症し、異常発汗や頭部硬直、瞳孔収縮を引き起こし、やがて患者は不眠状態に陥って死んでしまう。この一族の数世紀に及ぶ物語を軸に話は展開、やがてこの病がクールー病、狂牛病と同じプリオン病だとわかる。プリオン病の起源を探るうちに、80万年前の食人習慣へとたどり着く。

「BOOK」データベースより

くだんの一族は高貴な血筋でしたが、ほぼ2世紀にわたって、致死性家族性不眠症という、遺伝性のプリオン病に苦しめられてきました。

一族の二人に一人が、50代頃に発症し、眠りを奪われて死に至る。

不眠で死ぬ、というのは不思議な響きがあるかもしれませんが、この本に書かれている内容を見ると、想像を絶する苦しみだとわかります。

更年期のような症状で常に苦しみ、首がこわばって奇妙な姿勢になっているのに、過活動気味な体が休むことを許さない。

運よく眠りに近い状態になっても、一般人が寝入り前に現実と夢の間をうつらうつらする程度の感覚しか得られない。

眠れなくなると、症状は日増しに悪化し、歩行やバランスをとる能力が失われる。

残酷なことに、この病気を発症したものには、意識も思考力も残っている。眠れず、ただ毎日衰弱し、命を枯らしていく過程を本人ははっきりと感じており、看病する親族はその絶望的なまなざしに、自分の末路を見るのです。

この本ではこの一族の説明から始まり、中世から紀元前80万年前の歴史まで紐解き、病気の原因を突き止めようとしています。

最終的には、この致死性の不眠症は、自己増殖する悪性のタンパク質(殺人たんぱく質)が原因であると推測されました。

さらにプリオン病の起源を探るうちに,80万年前の食人習慣にあったという仮説にたどり着く…。

実際に、狂牛病(プリオン病の一種)にイギリス人の中で罹る人と罹らない人がおり、その理由を探るうちに、はるか過去の食人の歴史が明らかにされるなど、食人とプリオン病は無関係とはいえないようです。


私は今回、新型コロナという新種のウィルスが現れたので、この本を引っ張り出してきました。

無関係といえばそうなんですが、自分たちが新型コロナを経験した第一世代であるという意味を最近よく考えます。

北米とアジアでなぜ死者数に大きな差があるのか?生活習慣の違いか?かつて受けたワクチンの違いか?はたまた遺伝子の傾向か?

いまはまだわかりません。ということは、発症後の扱いを誤れば、目に見えない弊害が起こる可能性もあるのではないか、などと考えたりもするのです。馬鹿げた空想かもしれませんが。

しかし、かつて、文化として食人をした人々だって、遠い未来の子孫が眠れずに苦しんで死ぬとは思いもしなかったでしょうから。

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この記事を書いた人

フィンランドに住みたい研究者かつフリーのWebデザイナーかつコーダー。
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